結婚と与謝野晶子?
与謝野晶子は、堺の老舗で何んの不自由もなく育った彼女が、文学の世界にひかれ、新進気鋭の青年歌人として世に知られていた鉄幹のもときたのは二十四歳のときでした。
これだけなら、欲しいものを手に入れずにおかないお嬢さん気質が、勝利をおさめたと言えないこともありません。
ところが晶子はそれ以後四十年あまり、ただひとすじに夫を守り、十一人の子供を育て、さらに創作活動も並行させていったのです。
晶子の名声が上っていくのに反比例するように、鉄幹は歌の世界から注目されなくなり、家計もほとんど晶子が支えるようになったのです。
しかし彼女を終世変わらぬ愛を鉄幹に注がせたものは、晶子のすぐれた人間性であり、本来の女性しさであり、賢明さではなかったかと考えるのです。
また、彼女たちが相手を次々と替えて、得るものは何かと考えるとき、与謝野晶子や日本の女性たちが男に求め、得てきたものの大きさを感じないではいられないのです。
才能と豊かな感性を持った与謝野晶子は、明星派の中心的歌人として作品を数多く発表していますが、特に与謝野晶子の処女歌集(みだれ髪)に収められて、発表され有名になった歌と言われています。
晶子が経験した恋とは、決して甘いものばかりではなく、傷つけられ、裏切られ、それでも鉄幹のことが忘れられず、不仲の最中に、しばらく離れて暮らして、気持ちを整理しようしたが耐え切れなくなり、鉄幹のいるパリへいってしまうのです。
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